進撃に巨人現る!!

  • 2017.08.28 Monday
  • 21:23

二年前にネット・アニメ(無料版)で『進撃の巨人』を知り、一年前にTSUTAYAでコミックを1巻から18巻まで借りて読み、19巻目からコミックを買い始めた。19巻、20巻は買ってすぐに読み終えたのだが、21と22巻はそのままビニ本のままになっていた。

 

先日、23巻を買ったのを機に三冊を通し読みした。そして第22巻で進撃の巨人が現れたのである。初め「進撃の巨人」とは変なタイトルだなと思っていたのだが、特に詮索もせずアニメを見て、コミックを読んできた。ところがついに現れたのである。

 

 

巨人が人を喰らうという物語は普通であれば猟奇的な感じがするものだが、『進撃の巨人』にそんな印象は持たなかった。どちらかと言えば、ストーリーの背景とその展開にむしろファンタジー性を感じた。何故か人間が石の「壁の内」に住み、壁の外に得たいの知れない無垢(無知)の巨人が居る。巨人は人を喰らうが食用ではない?ようだ。現世界とは無縁のファンタジー界の物語であろうと感じるのは当然だ。

 

 

しかしストーリーは進展して、主人公エレンのように人間が巨人に変身できることも明らかになっていく。さらに「壁の内」に、エレンの他にも巨人に変身できる仲間がいることが分かってくる。女型の巨人、鎧の巨人、超大型巨人などの知性を持つ巨人たちである。

 

そして第21巻で、「壁の内」の巨人に奪われたエリア奪還作戦の中で、主人公エレンの父親が書き残したノートからこの世界の秘密が明らかになる。じぶんも、「エッ、話はそういう方向へ行くの」と驚くような展開である。この世界には「壁の内」の人間と、壁の外の巨人しかいないと思わされてきたのだが、海を越えた大陸には広大な人間社会が存在していたのである。

 

さらに、これがこのストーリーの核心?なのだが、「壁の内」の人間は始祖ユミル・フリッツが大地の悪魔との契約で ”巨人の力” を手に入れた民(ユミルの民)の末裔なのである。始祖ユミルは死後九つの巨人に魂を分け、そしてエルディア帝国が築かれた。帝国は巨人の力により1700年間世界を統治したが、内戦により弱体化し終にマーレ国に敗れる。エルディア145代の王は争いを嫌い一部の民と共に辺境の島の「壁の内」に逃れる。

 

 

ユミルの民は巨人の脊髄液を注入されることにより無垢の巨人に変身できる。マーレ国は残されたユミルの民を自国の兵器として利用、さらに辺境の島の「壁の内」のユミルの民は悪魔であると洗脳し、殲滅作戦に参加することを強要する。

 

そして、この辺境の島はマーレ国によるエルディア人流罪の地でもあり、咎を受けたエルディア人は無垢の巨人に変身させられ、「壁の内」の同族の民を殺戮することになる。

 

これがこのコミックの始まり(第1巻)の背景だったのである。そして、女型の巨人、鎧の巨人、超大型巨人は九つ分けられた始祖ユミルの魂が宿った巨人たちであり、さらに始祖の巨人、獣の巨人、そして第22巻で主人公エレンが父親から引き継いだ「進撃の巨人」が判明するのである。ここでタイトルの意味が初めて分かった。

 

しかし、第23巻の物語の展開が心配になってきた。大陸にはマーレ国に対峙する連合があり、時はエネルギー、科学兵器の時代へと移りつつあり、巨人兵器の時代は終焉するという話になってきているのである。どっかの世界の歴史に似てきた。これは困る。せっかくのファンタジーから飛び出してしまう。

 

今、A・キンブル著/福岡伸一訳『生命に部分はない』を読んでいる。内容は、分子生物学の発展に伴う人間パーツ・ビジネスとも呼べる社会現象に関わる話なのだが、とても怖い話である。このような現世界の現状を考えると巨人化のはなしも妙に現実味を帯びてくる。出来れば『進撃の巨人』はこちらの世界とは遠い世界の物語であってほしい。

 

幸い、このコミックの中では、「壁の内」に隠蔽されていると思われる全ての巨人を制御できる「始祖の巨人」を手に入れることができれば、全く状況が異なってくるという設定になっている。個人的には、現世界の歴史を辿るような状況にはならないことを願っている。しかし、本コミックはストーリーがカオス的であるという印象があるので、まだまだ期待できると思っている。取り敢えず12月の第24巻を待とう。

 

関連投稿: 「進撃の巨人」を知ってしまった (2015/04/11)

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