シン・アニメ!

  • 2016.11.30 Wednesday
  • 19:45

いつも利用しているシネマで、26日からアニメ映画『この世界の片隅に』が公開されていることが分かり、さっそく観に行ってきた。しばらくして家人の感想は「不思議な映画だね」だった。確かに今まであまり見なかったアニメ作品だったように思う。素人の感想だが、ジブリの高畑 勲監督の作風と共通なものも感じられる。しかし、その制作手法は異質なものにも思える。

 

http://konosekai.jp/

 

クラウドファンディングで制作されたということなので十分な予算があったとは思えない。作画の経費も抑えなけれならなかったろうし、昨今のアニメ作品に比べ人物の表情描写が乏しいのはやむを得ない。しかし、このことがさほど気にならないほど、ストーリーも含めその制作は満足できるものだ。

 

昨今のリアリティーを目指すアニメ映画も嫌いではない。しかし、こういう表現方法も有りなのだとつくづく思った。最新技術を駆使して製作した絵本、紙芝居というような喩えもあるかもしれない。太平洋戦争の時代だが、主人公すずは十九で嫁に行く。祝言もそこそこに翌日の朝早くから家事に精を出す。そんな時代だったことを思い出す。戦後生まれのじぶんでも子どもの頃はそんな名残があったことを憶えている。

 

自他共に認めるちょっとボーっとしている主人公すずだが、小さいころから絵が好きで日記のように絵を描いている。そして、この主人公の特技がこの映画の描写の中で重要な役割を果たしていく。アニメの中の「絵」がこんなに面白い効果をもたらすものとは思いもしなかった。

 

門外漢だが、日本芸能である能は言うまでもなく、歌舞伎、人形浄瑠璃も見た目のリアリティーよりも印象的な表現方法に特徴があると思う。この作品もそんな制作手法が取られているように思えてならない。実写版『この世界の片隅に』はあり得るのだろうか???。個人的にはファンタジー的なアニメが好みなのだが、『この世界の片隅に』はアニメ(映画)として注目すべき作品になっていると思う。

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