ベーシックインカムとヘリコプターマネー

  • 2016.07.30 Saturday
  • 14:13

ベーシックインカムの話を初めて聞いたのはPODCASTで岡田斗司夫氏からである。じぶんが知ったのは数ヶ月前のことだが、岡田氏本人は2011年の ホリエモンとの対談で既にベーシックインカムの話を取り上げている。じぶんの方が随分と遅蒔きながらという話だ。

 

知恵蔵2015の解説

ベーシック・インカム

就労や資産の有無にかかわらず、すべての個人に対して生活に最低限必要な所得を無条件に給付するという社会政策の構想。社会保険や公的扶助などの従来の所得保障制度が何らかの受給資格を設けているのに対して無条件で給付する点、また生活保護や税制における配偶者控除など世帯単位の給付制度もある中で個人単位を原則とする点が特徴である。すべての人に所得を保障することによる貧困問題の解決に加え、受給資格の審査などが不要なため簡素な制度となり管理コストが削減できること、特定の働き方や家族形態を優遇しないため個人の生活スタイルの選択を拡大できることなどが、メリットとして指摘されている。一方で、膨大な財政支出の財源をどうするか、導入によって誰も働かなくなるのではないかなどの批判もあり、論争が繰り広げられてきた。ベーシック・インカムに類する考え方は、資本主義社会の成立期から見られ、1960〜70年代には欧米で議論が展開されてきた。さらに80年代以降、働き方の多様化や非正規雇用・失業の増大、家族形態の多様化、経済活動が引き起こす環境問題の顕在化など、これまでの福祉国家が前提としてきた労働や家族のあり方が変わってきたことを背景に、従来とは異なる考え方の所得保障構想として注目を集めている。

 

一方、ヘリコプターマネーは最近の報道で知った。

 

デジタル大辞泉の解説

ヘリコプター‐マネー(helicopter money)

あたかもヘリコプターから現金をばらまくように、中央銀行あるいは政府が、対価を取らずに大量の貨幣を市中に供給する政策。米国の経済学者フリードマンが著書「貨幣の悪戯」で用いた寓話に由来。中央銀行による国債の引き受けや政府紙幣の発行などがこれにあたる。ヘリコプタードロップ。
[補説]中央銀行は通常、市場に資金を供給する際、対価として民間金融機関が保有する国債や手形などの資産を買い入れる(買いオペレーション)。ヘリコプターマネーの場合、そうした対価を取らずに貨幣を発行するため、中央銀行のバランスシートは債務だけが増え、それに見合う資産は計上されず、債務超過の状態になる。その結果、中央銀行や貨幣に対する信認が損なわれる可能性があるため、平時には行われない。

 

ネットで調べてみると上のような解説文に出合う。読んでも、分かったような分からないような中途半端な気分が残る。しかし、これは経済(マネー)に関する本を読んだり考えたりすると常に付いてくるエモーションである。今回、ベーシックインカムとヘリコプターマネーについて注目したのは、じぶんの知識欲が反応したのではなく、どちらかと言えばより本能的なもの?によるものではないかと今は認識している。

 

左様に、経済(マネー)はじぶんにとって興味深いが不可解な案件なのである。今のじぶんにとって、取り敢えず一人ひとりに一定額のマネーを無条件に支給するというベーシックインカムと、あたかも大量に印刷した紙幣(マネー)をヘリコプターからばらまくという作戦(政策)がこの世界で成立しうる?ということが重要な提示なのである。

 

これが、経済(マネー)とは何ぞや?という疑問の根源に触れることのように思えるからである。そもそも集団妄想であるマネーを着実に社会制度化してきたという人類の歴史がある。初めは物々交換をより便利にする程度であったかもしれないが、ストックに便利なことなどが発見され、どんどんとモノから離れて象徴的な「概念」へと進化?した。そして経済(マネー)は社会の誰も制御できないモンスターへと成長してしまった。

 

ベーシックインカムもヘリコプターマネーも各個人から見れば、何もせずに天から降ってくるお金である。しかし、これで個人の生活が成り立ち、社会的にも矛盾が生じないのであれば万々歳となるのだが、それはいかにも怪しい?と懐疑的になるのである。そもそもマネー(紙幣、コイン、通帳の数字等)には何の力もない。それは紙であり、金属塊であり、データにすぎなく、ある種のサインにすぎないのである。

 

 

 

 

 

 

交差点の信号機(サイン)が直接、歩行者を守ってはくれることはない。サインを見て自らの行動を制御する人あるいはロボットがいるから間接的に歩行者が守られるのである。マネーがあっても、モノを作る人売ってくれる人がいなければ買うことはできない。この最もベーシックな部分が何か誤魔化されているような気がしてならないのである。

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