H2Aが静止衛星の送り届けに成功!!

  • 2015.11.25 Wednesday
  • 18:06
昨日H2Aロケットが種子島宇宙センターから打ち上げられた。4時間半後にカナダ・テレサット社の通信放送衛星を起動に乗せることに成功した。H2Aはエンジンの改良を行い、静止軌道3万6千キロに近い3万4千キロ上空まで衛星を送り届けることができるようなった。従来は数百キロ上空で衛星の切り離しを行っていたということなので、この技術力は格段の進歩と言える。

H2A

個人的にも、若い頃からこの手のトピックスは大好きで、オリンピックを見ているかのように感動する。しかも、初の商業衛星の打ち上げの成功ということで、事情通の人もよく事情の分からない人たちも一緒になって盛り上がっている。ドラマ「下町ロケット」が話題になっていることも追い風になっているのかもしれない。

以前、スーパーコンピューター開発の議論の中で、「二番じゃダメなんですか?」という発言をした女性議員が槍玉に挙がったことがあった。じぶんは、かならずしもその女性議員の発言が間違っているとは思わなかったのだが、技術力で一番を目指すことの価値をないがしろすることは出来ないとも考える。

特に、日本の未来を考えると、色んな途(みち)があるとは思われるのだが、まだまだ技術立国という途は捨てがたい。ただ、スーパーコンピューターのように、処理速度のみが突出して評価されるというのは如何なものか?という懸念は残るのである。オリンピックの本当の意義が問われるように、エンジニアリングの意義もしっかりと議論されるべきではないかと考えるのである。

静止衛星を打ち上げるには赤道に近いところから打ち上げるのが有利なわけである。そういう意味で、種子島のような場所からの打ち上げは不利になる。今回、そのハンディキャップを克服するために新しいエンジニアリングが必要とされた。

一方、不利な条件をクリアするために発射基地を赤道に近い場所を確保するという考え方もある。これには政治力(国内外の)が必要とされるかもしれないが、これはこれで議論の価値のある選択肢であると言える。

しかしながら、様々な規制がある環境の中で目的を達成しなければならないということが、エンジニアリングを高めていくということもまた真実なのである。

関連投稿:下町ロケットを考える (2015/11/07)

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