下町ロケットを考える

  • 2015.11.07 Saturday
  • 20:47
先月、家で一人のときに何気につけたテレビでドラマをやっていた。阿部ちゃんが熱い演技をやっている。タイトルをチェックすると『下町ロケット』だった。池井戸 潤・小説のドラマ版とすぐ分かった。原作は読んでいない。最近はほどんどドラマを見ることはなく、すぐにチャンネルを変えるかテレビのスイッチを切ってしまうだろうと思っていたのだが、結局最後まで見てしまった。

下町ロケット
http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/

表現が多少大仰だが、それがイヤミになっていない(と、じぶんは感じた)。作風が、なんか ” 踊る大捜査線 ” っぽいなと思った。後でネットで調べたら、結構話題らしい。割と女性に受けているというコメントもあった。そうなんだ?、と思った。

じぶんが見たのは第一話だったようだ。そんなことも知らずに惹き付けられて見てしまった。一週間後、第二話を見た。そして第三話はネットで見た。やはり面白い作品だと思った。世間の評価はネットなどで散見できる。しかし、何故じぶんがこのドラマを面白いと思ったのかを、じぶんなりに考えてみた。

結論、この作品はファンタジーなのである。だから大仰な表現が許され、むしろそれが活きてくる。じぶんは昔からアニメが好きだ。アニメは作品の内容に関わらず、いつもファンタジー性を具有している。じぶんはそれが好きなのだと思う。実写は良くも悪くも出演者の生のイメージを引きずってしまう。何がリアリティなのかも分からない。

吉川しかし、ドラマ「下町ロケット」では、演出と出演者に依るところが大きいのかもしれないが、まるで歌舞伎を見ていると思わせるようなところがある。原作はもっとリアリティのある作品となっているのかもしれないが、ドラマの方はファンタジーなのである。

日本には元来、職人・匠をリスペクトする文化があるように思う。そこを上手にくすぐるファンタジー作品となっている。職人はカネだけでは動かない。かつてそんな生き方をした日本人たちがいた。現代人にもそんな生き方への憧憬が潜んでいる。だから、このドラマ成功したのではないか。そして女性にも受けた。

さらに、ドラマ「下町ロケット」は ”大人の童話” と言ってもよい。子どもは童話で育まれる。大人だって童話で育まれるのである。否、育まれるまでとは行かなくとも、疲れ切った大人たちへの一服の栄養剤に なる可能性を秘めていると思う。もしかしたら、このドラマは揺れる日本社会からの暗黙の要請によるものではないだろうか、そんな妄想も生まれてくるのである。

また、全く個人的な事情だが、今、「エンジニアリング」という言葉を再確認してみたいと思っている。かつてエンジニアを目指していた頃があった。ロケットならぬ航空機エンジンのエンジニアである。今思えば、あの頃のじぶんの精神はエンジニアを志向してはいなかった。むしろサイエンティスト志向であったのではないかと思う。

mrj

honda jet


今、MRJ(三菱リージョナルジェット)、そしてホンダジェット開発のニュースに触れて、その成功を願うと共に、その開発過程での「科学」と「工学」の葛藤を想像してしまうのである(経済も広く科学と工学の範疇に入る)。ドラマ「下町ロケット」はそれを象徴しているように思われてならない。

どちらにしても、このドラマ「下町ロケット」は、じぶんにとって本当に久しぶりに愉しめるテレビドラマであることは間違いない。でも、残念ながらじぶんのテレビ離れは止まらない気がする。

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