安保法案が特別委員会で可決?!

  • 2015.07.15 Wednesday
  • 20:18
今日、安全保障関連法案が衆議院の特別委員会で採決され可決した。世間の一部と隣国一部で大騒ぎ?となる。困ったことに、この法案の中味をよく知らない。また、よく知りたいという気にもならない。憲法に反するとかしないとか、護憲、改憲ばかりが取りざたされているが、いろいろ主張されている方々の中で本当にこれを理解して人たちがどれほどいるのだろう、と正直疑問に思う。

マスメディアの報道などを参考にすると、この法案は不明瞭な自衛隊の運用規則を少しでも明確にしたい、ということではないかと推測する。中には、自衛隊を使えるようにしたいという関係筋の思惑も含まれているかもしれないが、元々、自衛隊の存在が違憲かもしれないということが曖昧にされている状況があるので、法案賛成側の主張も反対側の主張も今一つ説得力に欠ける。個人的には自衛隊の存在を是としている。

この安保法案関連の主張を聴いていると、じぶんがガン患者で、医者たちが手術派と反手術派に分かれて激しく議論しあっているような状態を想像してしまう。それで、あなたはどっちを選びますかと言われても、実際にその時になってみないと分からないとしか言いようがない。しかし、結局はどちらかを選択し、それなりの結果が出ることになる。そして、「言った通りになったろう」とどちらかの派が勝ち誇ったように言うのである。

安保法案は可決、廃案のどちらを選択しても課題山積である。しかし、今、じぶんがどちらかを選ばなければならないとしたら、取りあえず、ジブリの宮崎駿監督の会見を参考にしたいと思う。

宮崎駿監督の会見
http://blogos.com/article/122316/

会見は、日本外国特派員協会に所属する海外メディアの報道陣限定で行われた。この会見の内容で、監督の意見に共感するところあり、違和感を感じるところあり、言わんとするところの意味が理解できないところありで、まさに参考書として最適であると思う。一人ひとりが自問自答してみればいい。

 今、安倍政権のやっていることは、そのことを考えてどういう方法を取るかだと思います。私は正反対の方が良いと思いますが、つまり軍事力で中国の膨張を止 めようとするのは不可能だと思います。もっと違う方法を考えなければいけない、そのために私たちは平和憲法を作ったんだと思います。その考えは今も変わっ ていません。

概ね理解できる。先日、ある国際政治学者が「中国が核保有国であることを知らない日本人って意外と多いんです」と語っていた。中国相手に軍事力でどうにかなるとは思えない。では、どうするのか。おそらく、正解はない。

 もうひとつ、先ほどの、日本と中国の問題、共同声明について、私はあの侵略戦争は完全な間違いで、多大な損害を中国の人々に与えたことについて深く反省し ていると明言しなければならないと思っている人間です。これを政治的な駆け引きとして双方で何かごちゃごちゃやるのは良くない。あらゆる政治と関係なく、 この日本は長期に渡る、大陸における愚劣な行為について深く反省しなければいけないと思っています。それを忘れたがっている人ががいっぱいいることも知っ ていますが、忘れてはいけないことです。

主旨は理解できるのだが、具体的にどうすべきなのかが分からない。何年かごとに、あるいは毎年、首相が談話で詫びの言葉を述べるのか、靖国参拝を固辞し続ければいいのか、あるいは教科書で取り上げるべきなのか、先方が拒否するまで賠償をし続けるのか、などなど。結局、「総論賛成各論反対」で収拾がつかなくなるのがオチとしか思えない。

 社会の右側の端っこにいる島の人間たちで、平和に暮らせるはずの人間たちなんです。僕はそれだけです(笑)。
 日本人であるということは僕にはよくわかりません。わかりませんが、本当の必要な知恵は、世界の隅っこでひそやかにいようというのが一番正しいと僕は思っています。
 中国は膨張せざるを得ない内圧を持っています。それをどういう風に時間をかけてかわすか、というのが日本の最大の課題だと思います。答えになっていませんか(笑)?  

これには共感する。本来ならアジアの精神の支柱たるべき中華人民共和国という国は、ドラえもんのジャイアンのような存在になってしまっている。監督は、日本がなだめる役を担えと言っているようにも思える。歴史の皮肉というべきか。これは日本国民の在り方が問われる大きなテーマになる。

 ましてですね、沖縄をなんのために基地にするかと言ったら、それは中国の封じ込めの最前線でしょ。だけどなぜアメリカがグアムに海兵隊を持って行こうとし ているかといったら、それは最前線に最強部隊を置くことはできないでしょう。だって、パールハーバーもクラークフィールドも、そこに最強の基地があったか ら日本海軍が攻撃したんです。必ずそういうことになりますから。沖縄を拠点にすることは、もはやアメリカの戦略でもよくないことになっていると思いま す。ベトナム戦争の時とは違うんです。

これは、今の常識ではない。しかし、我々もこのぐらいの見識を持つ必要があると考える。どの国も自分が一番なのである。自国を含め、全ての国を過大評価も過小評価もしてはならない。

この会見で、一つ違和感を覚えたのは「安倍首相は、自分は憲法の解釈を変えた偉大な男として歴史に残りたいと思っているんだと思いますが、愚劣なことだと思っています」と語っているところだ。個人的にはこれはあまりにも単純で乱暴な考え方に思う。首相の胸の奥に、そのような願望があるかもしれないことは想像できる。ただそれが全てというような単純な人間ではないと思いたい。

じぶんのことを考えてみれば分かることだが、おそらく、どんな人の心も複雑な色の心情模様が描かれている。無論、一国の指導者たる立場にある人間は一般人よりも強い精神の持ち主であることが期待される。しかし、それは安倍首相ひとりの問題ではなく、全ての国の指導者に言えることだろう。できれば、全ての国の指導者対するメッセージにしてほしかった。

安保法案の今後の経緯は以下のようになると思われる。
安保法案の今後

この間、賛成者も反対者も ”国を守る” ということの意味を熟慮する期間にすべきと考える。それは、この安保法案だけの問題ではないはずだ。じぶんと同世代の夫婦が集会に参加し、「戦争反対」のプラカードを掲げているのを見た。この法案が廃案になれば戦争が回避されると信じている心情は、幼児のように、あまりにもナイーブに過ぎると思わざるをえない。

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